
連載
くらしに役立つ(はずがない)野球の図解
分類王・石黒謙吾のMBA
(もっともバカなアカデミック)講座
みなさま、こんにちは。毎度おなじみ、「頭が良くなるウソ八百」で文化と野球をリードするイシグロ総研です。
いまやもう使ってない人を探すのが難しくなった感のある「LINE」。なのですがウィキってみたらまだ、スタートして5年ちょいしか経ってないという! すごい浸透力。
https://ja.wikipedia.org/wiki/LINE_(%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)
ウィキペディア<LINE (アプリケーション)>
このツール、トーク以外に、タイムライン、ノート、ゲーム、バイトなどさまざまな使いでがありますが、最近、野球界で新たな用途で使われているらしいのです!
それは、勝負の行方を大きく左右する「サイン」!
バッテリー間や野手間も使われていますが、もっとも有効に使われるのが、監督から打者や走者への「ブロックサイン」らしいのです!
何かわからない方は、このまとめがわかりやすいかと。
あとで出る実例を理解するため、ここでまず、<キー>とは何か? のざっくり意味だけ把握してもらえればオッケーです。
https://matome.naver.jp/odai/2140815670973476001
どんな仕組み?野球の監督が出すサインの謎 – NAVER まとめ
なお、当総研代表・石黒謙吾は、代表・監督・選手をつとめる自チーム「星涼」で、毎週ブロックサインを出しているため、特にこの動きに注目。いち早く自分のチームに導入しております。
http://www.kusaon.jp/team/seiryo
「星涼」ー草野球オンラインのチームページ
さあ、それでは、毎度毎度すでに50回も情報をいち早く掴んだ、我が「イシグロ総研」の、「IT推進局アプリ研究部スポーツ関連第89グループ」によって、LINEでどのようにブロックサインのやりとりがなされているのか、ある日の「星涼」における実例を見てみましょう!
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<サインについて>
この日の「星涼」の「キー」はベルトで、
キーのあと2番目に触った場所が実行サイン。
「盗塁」は手首、「ヒットエンドラン」はベルト、「バント」は耳。
あとはすべてダミー。
キーにさわらなければどこさわっても実行せず。
打者と走者の了解=「レシーブ」サインは、帽子のツバ。
状況
3回表、先頭の7番バッター7にセンター前ヒットが出て、無死1塁。
ベースに立った走者が、打者とアイコンタクトして、共に
尻ポケットからスマホを出して画面を見る。
初球の投球前。
石黒監督
(既読2)おーい、バッター、ランナー、
サイン見てるか
打者
(既読2)いま見てます
走者
(既読2)はい見てます石黒監督
(既読2)よっしゃ、まず帽子のツバ
(既読2)で、手首
(既読2)次に、ベルト
(既読2)また、帽子のツバ
(既読2)あと、耳
(既読2)で、口
(既読2)以上
打者
(既読2)帽子のツバ
走者
(既読2)帽子のツバ
<状況>
ここで、ピッチャー投げました
走者
(既読2)大きいリードから、スタート!
打者
(既読2)一二塁間に転がして、カキーン!
<状況>
ライト前ヒットで、見事にヒットエンドラン成功。
無死一三塁とチャンスは大きく広がった。
ここで続く2球目の前、8番が打席に入る寸前。
ランナー2者が、打者とアイコンタクト。
3人が揃って尻ポケットからスマホを出して画面を見る。
石黒監督
(既読3)よっしゃ! すかさずまた仕掛けるぞ。
おーい、バッター、ランナー2人、
すぐこっち見てな。
打者
(既読3)いま見てます
一塁走者
(既読3)はい見てます
三塁走者
(既読3)同じく見てますが、いまのスライディングで画面に泥がつきてしまい見にくくなってます。けどなんとか……。石黒監督
(既読3)わかった。じゃあしっかり見ておいてくれ。
いくぞ、いいか?
打者
(既読3)はい
一塁走者
(既読3)はい
三塁走者
(既読3)はい石黒監督
(既読3)まず、耳
(既読3)次に、手首
(既読3)そして、ベルト
(既読3)で、口
(既読3)次は、手首
(既読3)さらに、肩
(既読3)以上
打者
(既読3)帽子のツバ
一塁走者
(既読3)帽子のツバ
三塁走者
(既読3)帽子のツバ
<状況>
ここで、ピッチャー投げました
一塁走者
(既読3)あえてあまりリード大きくとらず、でもけん制なし読み切ってスタート!
三塁走者
(既読3)大きく出てホーム向かうフェイク
打者
(既読3)大きくスイングして、盗塁刺をヘルプ!
<状況>
キャッチャー、三塁走者気にして投げられず、
余裕で盗塁成功!
無死二三塁とさらに好機が広がった。
と、このように進んでいるのです!
進化を続ける野球界、最先端を垣間見ることができましたね。
ところで、この日の「星涼」の対戦相手は
代表の石黒監督も、自チームとは別に15年前から在籍しているチームでした。
それがどこか一応気になったので、
LINEで石黒監督に直接聞いてみたらこんな答えが。
センテンススプリング!
あ、これ間違えです。
文春野球部です。
なぜこんな聞き覚えのない単語が「流出」したのか……。
いろいろ調べてみるベッキーですね。
今後、
「サイン交換」や「ブロックサイン」
とは呼ばれず
「ライン交換」や「ブロックライン」
と言われるようになるでしょう。
執筆者:石黒謙吾(いしぐろけんご)
1961年金沢市生まれ/著述家・編集者・分類王
■映画化された『盲導犬クイールの一生』はじめ、“分類王”としての『図解でユカイ』ほか、『分類脳で地アタマが良くなる』『2択思考』『エア新書』『ダジャレ ヌーヴォー』『ベルギービール大全』『ナベツネだもの』など、幅広いジャンルで著書多数。
■プロデュース・編集した書籍も、『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『凄い!ジオラマ』(情景師アラーキー)など200冊以上。
■全国キャンディーズ連盟代表。日本ビアジャーナリスト協会・副会長。高校野球とビールと犬と笑いとキャンディーズ、そして熱いモノすべてを愛する。星稜高校ではレベルの高さで野球を断念し、その悔いから草野球歴37年で年間40試合という現役プレーヤー。野球は技術論好きで「見て・知って・やって・伝える」が信条。
twitter: @ishiguro_kengo
facebook: 石黒謙吾
blog: イシブログケンゴ
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