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#09 『オールド・ルーキー』The Rookie【ノーパン映画レビュー】

#09 『オールド・ルーキー』The Rookie【ノーパン映画レビュー】

連載
崖っぷちパラシュートガールのノーパン映画レビュー

 

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映画『オールド・ルーキー』

夢いっぱい、でもそれだけ。

The Rookie (2002・米)

 

こんにちは

“崖っぷちパラシュート・ガール”

本部 萌です。

 

 

今日はアメリカンサクセスストーリーど真ん中のこの映画

 

2002年のウォルトディズニー製作『オールド・ルーキー(The Rookie)』

 

を取り上げます。

 

 

大ヒットしましたねこれ。

実在の野球選手、1999年に35歳でメジャーリーガーになったジム・モリスの生涯を描いた感涙のヒューマンドラマです。

 

 

 

オッサンのシンデレラストーリー

 

この作品で扱われる“壁”ってのは、出自とか差別などといった特定の人しか共感できないものではなくって、

“年齢”という、夢追い人なら誰しもが経験する関門なんですよね。

これは共感をあつめる実に映画的な話。

そこにあの「夢売る会社」ディズニーが目をつけたのも頷けます。

 

常識という呪縛を跳ね返す、ありえない挑戦。

そして35歳で夢をつかんだ男。万人が好むであろう、希望あふれるシンデレラストーリーなのであります。

 

ジム・モリスは野球少年だったが、父親の仕事の都合で転校ばかり繰り返していた。
そんなある日、一家揃ってテキサス州ビッグ・レイクにやってきた。
その町には野球チームはなかったが、ジムは大学に入って野球部に入ると、卒業後、ドラフトでプロ入りした。
だが、左肩痛によりプロを引退。
そして、時は過ぎ、ジムは35歳。
高校教師になり、野球チームの監督となっていた。

ある日、野球部のキャッチャー相手に本気で投げると、とんでもないスピードが出た。
さらに、バッティングピッチャーをやると、部員全員がその球威を目撃する。
ジムのコーチする高校の野球チームは弱小チームだった。
だが、ジムは試合を途中であきらめるチームが許せなかった。
試合後、部員に夢を持て、と説教する。
すると、部員から大リーグへ再挑戦しろ、と逆に諭される。
そして、チームが地区優勝したらプロの入団テストを受けることを約束する。
チームはそれ以来ひとつにまとまり、快進撃を続ける。
そして、地区大会優勝決定戦。
チームは見事に優勝を飾った。
ジムは約束どおりデビルレイズの入団テストを受ける。

そこでジムは速球で156km/hを出し、合格する。
妻との葛藤もあったものの、ジムはデビルレイズに入団する。
ジムはマイナーリーグ暮らしが続く。
しかし、3ヶ月が過ぎたある日、メジャー行きを通達される。
そして、家族や生徒たちが見守るテキサス州での試合で初登板をし、好リリーフを果たす。

(出典:『映画の感想を綴るブログ』さん)

 

 

 

美談のシャワー垂れ流し

 

アメリカの商業映画というのはね、基本的に葛藤と克服の映画なんですよね。

さらにこの映画の製作はディズニーですから、基本的に綺麗どころのコラージュでして、

血なまぐさい努力とか、もしくは試合のシーンに力を入れてあったりですとか、

そういったものが無くて、完全に潔癖なファミリー向け映画になってるんですよねー。

 

やっぱ本部的には、時を超えて語り継がれる多大な影響力を持つ映画ってのはですね、

逆境に自ら突っ走り、無意味な戦いにすべてを投げうって命を燃やす人間の映画ですから、

 

しかもそれが誰のためでもなく自分のプライドのためだけに闘う

 

言っちゃえば「馬鹿」で「孤独」で「(俗世の)幸せなんかハナから欲してない」っていう、人間にしか成しえない姿ですから、

(そして最後は華麗に散ってくれたら尚のこと説得力ある。退廃を以て完成させる美学。世の男性は全てそうであってほしい、デカダンスとダンディズム)

 

なんっかこの『オールド・ルーキー』、いかにも良いとこどりなディズニーって感じで眠くなっちゃったなあ・・・

 

まあそうは言っても仕方ない。

ジム・モリスは強く理解ある奥さんもいて、3人の子供にも恵まれ、仕事も安定して平凡な幸せなら全部持っている男ですからそもそも。

だから最初から孤独なんかじゃない。

この映画『オールド・ルーキー』では、ジムの幸せがみんなの幸せなんです。

環境にも恵まれてるのね(実際のジム・モリスはどうだったか分かりませんが)。

そこで安定した生活を投げうって少年時代の夢を叶えようとする姿勢は正直惚れます。

うちのパパもそうだったし。いやホントに夢を叶えるのはぶっちゃけ何歳からでもいけるんだよ。

 

とはいえ野球部の地区優勝しかり、ジムのメジャーデビューしかり、

成功までの過程が全然描かれてなくてですね、てか35歳でなんで剛速球投げれるかの描写も無くてハテナなんですけどね、もーあまりにトントン拍子すぎて観る側ももっぱら美談のシャワーを浴びてる気分ですね。

 

結果は分かってるんだよ。わたしが観たいのはどうやって成功したかなんだよ。

自分が手に入れたものだけしか語らない人の講演会に行きたい人なんています?

苦労したから、今がある、

この2つセットで美談って成り立つんでしょうよ。

オッサンになっても子供の頃の夢を追ってる情けない男の姿(←これこそプライドだけの無意味な闘い)があってこそ、晴れ姿を見てよしよしって泣きながら抱きしめたくなるんじゃないか。

 

これじゃ全米は泣きませんよ。

 

だって、命を燃やす男の姿が全然描かれてないんだもん!!!!!!!!!!!!!

 

35歳、それなりの苦労があるはずなのに、

 

なんでそこをシカトするの!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

ディズニー映画にリアリティを求めるな

あ、でもサクセスストーリーは大好きだよ。言うたら大大大好物だよ。

この映画の何がいちばん不満だったかというと(まだあるのか)

 

ラストシーンです。

 

ジム・モリスさんはメジャーデビュー後、勝敗には関係せずたった2シーズンで引退するんですが、

そこを描かずにメジャー初登板のハッピーエンドで終わらしているところにはちょっとだけ悪意を感じちゃったんですよね。。。

 

「夢を持て」という、この映画のメッセージには大賛成する。

しかし同時に「夢のままで終わらせてはいけない」わけですよ。

 

ええ。

終わらせちゃってます!

ジム・モリスさん本人ではなく、この映画は。

 

だからですね、『オールド・ルーキー』のその後、

夢を叶えて、再び家庭に戻っていった(一般人に戻った)ジムのその後を描いていたら、

たぶんもっと感動的な映画になったと思うんだよな。

例えば黄金時代を懐かしむおじいちゃんの姿を見てはじめて、成功談が際立つし、

そうして満足に生きた人間の姿やある種のノスタルジーがあって、初めて観客は涙するんだと思うのね。

だって美談にリアリティが加わるから。

前にレヴューした『プリティ・リーグ』なんかまさにそうでした(笑)あれは本当にファンタスティックな映画。激おし。

 

プリティ・リーグ (字幕版)

 

でもディズニーはリアルを徹底的に排除するんだね。

実話を都合よく解釈してますね。

“実話”っていうブランドに100%頼りながらその事実は見せない矛盾。

「とりあえず夢は持っとけ!したら叶うから!」って弱っちい放物線描いて観客席にボール丸投げっていう、

 

無責任だわーーーーーーー。

 

そんなボール来たってみんなよけるわーーーーー。

 

 

こういう映画に疑問を持たずに全部受け止めてたらバカになりますよ。

 

なにもノウハウ無いのにそのまま夢追ってすぐ破れるからねっ!

自爆自爆っ!!!

 

 

個人的にディズニーは好きでも嫌いでもないんですけど、

これは有名な話なんですが、あそこは昔、美談と(オトナの)夢で塗り固めて観客を煽動するプロパガンダ映画を多く作ってきたところなので、

けっこーーーーーなご都合主義が多いんです。

しかもそれを、非常にうまいこと隠して作るんです。細かい演出とかで。

完全に思想犯だったのですよ。

 

もちろん今ではそんなこともなく、むしろ素晴らしい作品がたくさんあるんですよ。

こないだの『ズートピア』も良かったらしいね、まだ観てないけど。

ただ作り方のパターンというのは少なからず根底にあるんでしょう。

 

 

もちろん『オールド・ルーキー』がそうした映画だって言ってるわけじゃないんですよ。

この映画は、むしろ“夢”しかない。

 

何が言いたいかというと、

一見すっごくいい話に見える“オトナのご都合主義映画”をすんなりと受け止めすぎないようにってこと。

 

教訓

うまい話には裏があるってのは、映画も然り。

 

 


 

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執筆者プロフィール

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執筆者:本部 萌

1990年12月26日 沖縄生まれ。東京育ち。
159センチ
スリーサイズ: B70, W55, H90

■活動内容
2013年明治学院大学文学部芸術学科映像芸術学専攻を卒業後、小劇場をメインに下積み女優活動を展開中。アローズプロ所属。
休みの日には映画館と自宅で年間約300本の映画を鑑賞するほぼ引きこもり生活を送る、「映画と結婚した独身専業主婦」。
たまに出るDJイベントでは60〜80年代の洋楽チューンを担当、特に80年代ニューロマンティックをこよなく愛する。
ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」のフォルムと毒気に惚れ込み、シータの如く神宮球場の空から舞い降りてつば九郎の頭にスカートを被せたい密やかな夢を抱いているが、野球そのものに関しては1チームが何人構成かも知らないくらいの知識。
阿佐ケ谷のミニシアター“ユジク阿佐ケ谷”、新宿ゴールデン街のロックバー“Happy”、野球バー“ぺんぎん村”で働く。

facebook: 本部萌facebook
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