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#10 ザ・ポリス-『高校教師』The Police‐”Don’t Stand So Close To Me” 【1いいね10円洋楽レビュー】

#10 ザ・ポリス-『高校教師』The Police‐”Don’t Stand So Close To Me” 【1いいね10円洋楽レビュー】

連載
ネバーエンディングサバイバーの1いいね10円洋楽レビュー

 

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ザ・ポリス『高校教師』
The Police-Don’t Stand So Close To Me (1981)

 

 

 

 

 

こんにちは

“ネヴァー・エンディング・サヴァイヴァー”

本部 萌です。

 

 

今回は満を持して、私が人生で2番目に愛するバンド、ザ・ポリスの曲について書きます

 

スティング来日するね!!!!

色々ありましたがもちろんわたくしもチケット手に入れました。

あ、チケットキャ○プに綴った私の熱い思いに共鳴して譲ってくれようとしてくださった方、この場を借りてお礼申し上げます。とても素敵なメッセージでした。実は同時期に追加公演を押さえてしまっていたのでお返事できなく心残りでしたが、その優しいお気持ちを胸に武道館へ向かいます。ありがとうございました。

 

本当はスティングよりポリスが好きなんだけど…でもマジでありがとう!!!

 

 

ところでポリスの歌詞ってありがたいくらいネタの宝庫なんです

 

彼らはその比類なき音楽性ばかり語られることが多いですけども、実は歌詞だってオリジナリティ満載。

基本的にスティングが詞を書くんですが、一曲で45分の短篇映画作れるくらい意味深なお話を毎度毎度書いてくださってるので、日本語訳だけでも十分楽しめるんですよねー

さすが元国語教師。文学的で挑発的なんでちょいちょい発禁喰らってます

 

とはいえ韻の踏み方にめちゃくちゃこだわっているので、英語じゃないと味わえない部分が当然あるんですが、今回は置いときましょう

 

あと昨日観た映画『48時間』(1982・米)で、作中エディ・マーフィが独房でポリスの『ロクサーヌ』をガラにも合わんハイトーンボイスで熱唱してたインパクトが強かったからね、思わずポリス書きたくなっちゃったよね。

 

 

 

下品な強い訛りのアメ公演じてる彼に歌わせる曲がイギリスのしかもポリスって、この絶妙なセンスに脱帽ね。しかもレゲエじゃなくてタンゴ調で作った曲なのにっていう。ちなみにこの曲も娼婦のこと歌ってるのでBBCで放送禁止になりました。

しかしこれも今回は置いときましょう

 

 

てな感じでポリスの曲はどれを扱っても面白いんですけど、

今日ご紹介するのは、現代のようにロリコンアニメとかオヤジ趣味少女漫画が文化的市民権を得る前の時代、この類のフェチズムを高らかと歌ってる曲、その名も『高校教師』(Don’t Stand So Close To Me)であります。

 

この曲は1980年に発表されたポリスの3枚目のオリジナルアルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ』(Zenyatta Mondatta,全米5位・全英1位)からのシングルで、ビルボード最高位10位のヒット曲です。

 

ゼニヤッタ・モンダッタ(紙ジャケット仕様)

 

このアルバムタイトルも「へ?」ですよね。当時ポリスは同アルバム収録の彼らの代表曲『ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ』を日本語で歌ったりしてたこともあって、日本にハマってる時期だったから大阪弁の「銭やった、もろたった」を意味も分からずもじったんだと思われがちなんですけど、実際は全く別の高尚な由来があるらしく(笑)、

英語のZenith(頂点)とフランス語のMonde(世界)から連想した造語だそうですよ

「世界の頂点を極めるトライアングルバンド」みたいな意気込みだったんではないかと。

いずれにせよ日本人が聞いたら卑猥な日本語を訳も分からずゴロの面白さで採用したやっちまったイギリス人と思っちゃうやつだね。

 

 

で例の『高校教師』ね、これ個人的になかなかの邦題センスだと思うんですよ

高校教師って聞くと多分みなさん想像するのはあのドラマですよね、あのタイトルも実は野島伸司がこの曲から拝借しているのです。

 

高校教師 DVD BOX

 

様々な社会的タブーに真正面から殴り込んでいったあのドラマにタイトルをパクられるような曲ってことなんですよねぇ

 

 

Young teacher the subject
Of schoolgirl fantasy
She wants him so badly
Knows what she wants to be

若い教師、彼の専門科目は
女生徒の空想を掻きたてること。
彼女は彼にたまらなく恋い焦がれている
彼とどうなりたいのかハッキリ分かっているのさ

 

Inside her there’s longing
This girl’s an open page
Book marking – she’s so close now
This girl is half his age

心の中で強く望む
彼女の本は開かれている。
男はそこに栞を挟み込む
そして今、彼の目の前に
自分の半分の年齢の彼女が

 

Don’t stand, don’t stand so
Don’t stand so close to me
Don’t stand, don’t stand so
Don’t stand so close to me

我慢しないで、そう我慢しないで
もっと近くにおいで
我慢しないで、もっと楽にして
僕の近くにおいでよ。

 

Her friends are so jealous
You know how bad girls get
Sometimes it’s not so easy
To be the teacher’s pet

周りの女生徒たちは彼女に嫉妬する
女の子は誰だって悪くなれるものさ
教師に飼い馴らされたいなんて憧れを
満たせるのはいつだって簡単じゃないからね

 

Temptation, frustration
So bad it makes him cry
Wet bus stop, she’s waiting
His car is warm and dry

誘惑、欲求不満、
そんな態度で男を泣かせにかかり始める彼女
雨に濡れたバス停で、娘は待っている
乾いていて暖かい、男の車がやってくるのを。

 

Loose talk in the classroom
To hurt they try and try
Strong words in the staff room
The accusations fly

教室では噂話が飛び交うんだ
みんな彼らを傷つけようとして
職員室では怒号を浴びせられ
みんなが言いがかりをつけてくるんだ

 

It’s no use, he sees her
He starts to shake and cough
Just like the old man in
That book by Nabakov

でも今じゃ
そんなことされたって無駄。
男は女生徒を見つめ
身震いして、咳を一つ。
まるでナボコフの小説に出てくる
あの老人のようさ…

 

Don’t stand, don’t stand so
Don’t stand so close to me
Don’t stand, don’t stand so
Don’t stand so close to me

我慢しないで、そう我慢しないで
もっと近くにおいで。
我慢しないで、何も構えなくていいから
僕のそばにおいでよ…

 

 

 

“Don’t Stand So Close To Me”=「そんなに近くに立たないで」

と一般的には訳されてるんですが、なんか釈然としないんですよ

だって元々教師のほうが誘ってるんですよ、てか、たぶん全部男の妄想だと思うね、

「教師に飼いならされる生徒」=Teacher’s Pet なんて言ってますからね!!!(笑)

女の子のほうは軽い気持ちの恋慕だったのではないかと、ね。

 

Stand=立つ、の他に「我慢する」という意味があるので

「近くに立たないで」「我慢しないで、そばにおいで」

おそらくどっちにも取れるダブルミーニングで使ってるんだと思います

ただそれを意図してやったのかどうかは分かりません。この辺がスティングの面白いとこだと思うんだよな。

すごく曖昧な歌詞で、一曲でいろんなパターンの妄想ができる。

ポリスのいちばんの代表曲『見つめていたい(“Every Breath You Take”)』(1983)にそれはよく表れております。

 

 

結婚式の定番になってるラブソング、と思われているのだけど、実はサイコストーカーの曲なんです。

スティングが彼の最初の奥さんと離婚するときに書いた曲で、彼女に対する嫌気が次第に憎悪に変わっていき

“Every breath you take, I’ll be watching you.”=「お前の息遣い(に至るまでの何から何までの行動)をいつも見張っている」、っていうサディスティックな意図が含まれているのです

要するに嫉妬心から束縛やハラスメントに走る男の、潜在的な暴力性と心の弱さを歌っているのですねー。

スティング自身が「こんな酷い曲が世界中で売れまくって美しいラブソングだと思われてるなんてもう笑うしかない」と言っていたことが忘れられない。

そもそも『見つめていたい』って邦題が、元々ラブソングとして売られてたことを意味してますね。とんでもない誤解をされている曲です。

スティングは総じて我々が思ってるより何十倍もアブない歌詞を歌う人と考えて間違いありません。言い換えれば自分のネガティブな部分をそのまんま歌詞にしちゃうすばらしい肝をお持ちのイケメンなんですよ

 

 

では『高校教師』に話を戻しまして。

完全にナボコフや田山花袋の世界まんまですねこの曲。

こういった小児性愛の文学では、主人公のおっさんは絶対に恋の病で身体か精神冒されて狂って死んでいくんですよね

『ロリータ』(1955)のハンバート・ハンバートは恋敵殺して自分も獄中で病死、

そのもっと前、1907年に私小説の代表的な作家、田山花袋が発表した短編『少女病』では、30半ばのロリコン男が素性も知らない少女に長らく(勝手に)恋い焦がれており、ある日その子を眺め過ぎたあまりに電車に轢かれて死にます

 

これ系の小説は挙げればキリないですけど、要するに全部一貫して「男の勝手な妄想」で、それで自爆するっていうお話なんだよね!

個人的には大好きですけど。日本文学が得意な倒錯愛だと思う。

耽美主義とかデカダンスとか。変態のお話をかっこよくキメたやつ。

 

 

ところでスティングが元国語教師なのは先述の通りなんですけど、教えていたのは小学校だったんですね。

厳しい先生だったと言われているようです。でもあれほど超一流のイケメンなんで、いくら厳しくても好きになっちゃう生徒はいっぱいいたらしい。そりゃそうよ思春期にあんな先生いたら教わるほうが頭おかしくなっちゃうよ。

でもその前に教育実習で高校で教えてたこともあるそうでね、その体験を基に書いた曲なんだそうですね。

詞の内容が事実がどうかはさておき、いくら妄想の世界っつっても、歌ってるのがスティングだから、エロスの肉塊だから、より問題作扱いされるのは間違いないね。

単純に文学っぽいことをやりたかったんだと思うんですけども。

 

実際にこの曲聴くと自分も中学時代の社会科の頭いかれた先生思い出します。その先生も私もポリス好きだったから余計にね。ロックンロールがいかにセックスとドラッグのことしか歌ってないかというのを彼から教わりました。まあその先生、後に私たちがそんな会話してるのを聞いた他の先生から懲戒受けちゃったけどね。大事なこと教えてくれたのにかわいそうでした。その先生の気を引きたくて毎度職員室まで付きまとって社会科の定期試験は100点以外取ったことなかった。かわいかったな自分。どうでもいいけど。

 

 

真面目な話すると、ポリスが活動していた1978~83年の音楽界ってかなりカオスな時期だったんですよね。

元はパンク・ムーヴメントに乗ってデビューしたにも関わらず、本来スティングがジャズベーシストだったこともあって、ロックにジャズ要素入れたり、ドラムのスチュアート・コープランドが得意なレゲエやタンゴも取り入れたりして、本当に唯一無二の音楽性を誇ってましたね。しかも彼らのフォロワーって未だに生まれていないから、いかに凄いバンドだったかというのを痛感します。

さらに驚くのは80年代に入ると時代は打ち込みですよ。そして世界でシンセサイザーブームを起こしたきっかけのバンドにYMOがいますけど(80年代以前にすでにイギリスのアーティストたちに紹介されていた)、YMOとポリスって活動期間まったく一緒っていうのがおもしろいんですよ。ポリスにしか出せないあの音楽と、全く別のシンセポップが同時にチャートインし続けた時代なんですよねーーー。

「80年代が音楽的に不毛の時代」だなんていう輩に言ってやりたいですね。

不毛なんじゃなくて、他のどの時代とも違う、音楽の完璧に新しい可能性がたくさん生み出された特異な時代なんですよ。

食卓にコーンスープとカレーライスとお味噌汁が同時に出てくる朝ごはんみたいなものですね。

朝からフルコースなわけですよ。

 

まあでもこんな贅沢、考えてみれば毎日続くはずがない。

だからこそ80年代って夢のような時代なんだよなぁ。

 

でもあんな素敵すぎる時代に味をしめちゃって、現代に生き辛さを感じてる人とか見てると、

バブル崩壊直後に生まれた平成っ子も、そして今だに毎日サヴァイヴしても生きてる私も、実はバブルの人たちよりずっとラッキーだし強い人間だなって思うわ。。

 

そういう意味じゃ昭和なんかよりラッキーな平成。

がんばれ平成!もうすぐ終わるけど!!

 

 

 

あなたのいいね!でサヴァイヴァーに10円が支払われます!よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

執筆者プロフィール

p_prof_moemotobu_600

執筆者:本部 萌

1990年12月26日 沖縄生まれ。東京育ち。
159センチ
スリーサイズ: B70, W55, H90

■活動内容
2013年明治学院大学文学部芸術学科映像芸術学専攻を卒業後、小劇場をメインに下積み女優活動を展開中。アローズプロ所属。
休みの日には映画館と自宅で年間約300本の映画を鑑賞するほぼ引きこもり生活を送る、「映画と結婚した独身専業主婦」。
たまに出るDJイベントでは60〜80年代の洋楽チューンを担当、特に80年代ニューロマンティックをこよなく愛する。
ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」のフォルムと毒気に惚れ込み、シータの如く神宮球場の空から舞い降りてつば九郎の頭にスカートを被せたい密やかな夢を抱いているが、野球そのものに関しては1チームが何人構成かも知らないくらいの知識。
阿佐ケ谷のミニシアター“ユジク阿佐ケ谷”、新宿ゴールデン街のロックバー“Happy”、野球バー“ぺんぎん村”で働く。

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