第五十二回戦《オカルト契約更改「未来人ジョン・タイター/パイロキネシス インチキ説」》都市ボーイズの「オ・リーグ」
- 投稿日:2017/08/11 20:00
- 更新日:2017/08/09 20:56
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早瀬:あと、かなり太っていたんで、脂肪が。
岸本:脂肪が。それはよく言うよな。
早瀬:っていうことで燃えてしまったというのが実は分かってあるんですよ。
岸本:ほう。
早瀬:だって、パイプふかしてて、火種が落ちて自分の服に燃えてるものが幾つも、何着も見つかっていて、死ぬ直前風呂場でもやっていると。
岸本:しかも燃えやすいし。
早瀬:浴室でローブ着て、そこでもやってるんですよ。いや、こうでしょ。これですよ、だから火種は。
岸本:そう。火種の謎は解けたよね。っていうか、なんで火種ねえって思ったのかが分かんねえぐらいの感じだけど。
早瀬:で、浴室だから家には燃え移らなかったっていう、これが正しい説。
じゃあ、次はって思いますよね。メアリー・リーザー。
岸本:まだ、そうそう。まだ残ってるよ、こっちは。
早瀬:一番有名なケースですからね。メアリー・リーザーっていうのは。謎とされるものが3つあると、大きく分けて。第1は出火原因が分からない。
岸本:そうですね。また同じ火種がない。
早瀬:第2は、人体が触れていた場所以外はほとんど燃えていない。第3は骨まで焼き尽くされていたこと。パイプとかでは頭蓋骨は残ってましたから。じゃなくて、メアリー・リーザーさんの件に関しては、もう骨まで燃えきってたと。
岸本:火力がちょっと異常だと。
早瀬:そうそう。全然違うと。どういうことだって、これ謎のままじゃないか。これこそパイロキネシスじゃないかって言われてるんですけれども、実は分かってあるんですね、これも。
岸本:謎解けてる?
早瀬:いきましょう、じゃあ。
まず第1、出火原因。リーザーさん、ヘビー・スモーカーだったんですね(笑)。
岸本:(笑)いやいや。ええ!? もう。でも、まあまあ。もうちょっと聞こう。
早瀬:聞いてください。
事件当日の夜。
岸本:そこだよ、重要なのは。
早瀬:彼女は息子に睡眠薬を2錠飲んだけど、寝る前にあと2錠飲んでみるわと電話で話したんですって。睡眠がね。
岸本:寝れないと。
早瀬:とれないと。睡眠薬をよく飲んでいたと。リーザーはよくタバコを吸いながら居眠りして、火の付いたタバコを度々自分の服の上に落としてたんですって。その日も火の付いたタバコを自分の服の上に落としていたというふうな記録が残っているんです。ちゃんと服からは。
岸本:あるじゃん。火種じゃん、もろ。
早瀬:あります。同じなんですよ。で、彼女は最後に目撃されたときに、寝巻きを身に着け、その上にまたもう1枚羽織ってたんですって。それ、どちらも燃えやすい生地なんですって。
岸本:同じだ。
早瀬:さらに、最後椅子に座ってたんですけれども、その椅子も燃えやすい素材だったんですって。
岸本:椅子で燃えやすいとかあんだね。木の素材とかにもよるのかな。
早瀬:そうそう。木とか。
岸本:何塗ってるかとかかな。ニスとか。
早瀬:そうそう。そこがちょっと燃えやすいものだったと。そういうのが出てるんです、ちゃんと。なぜかそこがなくなって、足だけ残ってるっていう分だけ言ってるだけで、こっちに来てるだけで、第2ですよ、これ。第2の謎ね。これも、実際に起きたこととは全然食い違ってるんですって。ほんとにあっちでちゃんと上げられた、警察の上げた情報とは。
岸本:情報がじゃあ錯綜してるというか。
早瀬:そうそう。全然違うんですよ。
岸本:違うことになっちゃってるんだ。
早瀬:そうそう。部屋が燃えてない、触っているものしか燃えてないって言ってますけど。
岸本:人体の部分だけってね。
早瀬:部屋めっちゃ燃えてるんですよ。
岸本:え!? そうなの?
早瀬:はい。燃えてないって言ってるんですけど、部屋むちゃくちゃ燃えてるっていう記録残ってるんですよ。実際どうだったか、室内に炎は燃え上がっていて。
岸本:じゃあ火事じゃん、普通の。
早瀬:そうです。椅子のそばの机とかランプは燃え尽きていて、仕切壁の上の天井ももうむちゃくちゃ燃え上がっていて。
岸本:結構な火事じゃん、それ。ボヤとかじゃないレベルじゃない?
早瀬:どうしてこういうふうに言われたのか、燃えてないなんて言われたのかっていうのが。
岸本:そうそう。なんでそうなっちゃったの?
早瀬:当時変わったつくりの家、今は当たり前なんですけど、彼女の家、メアリーさんの家は床がコンクリだったんですよ。当時なかったんですって、あまり。
岸本:ないね。デザイナーズがはやってからの感じだよね、そういうの。
早瀬:床がコンクリで燃え広がらずに済んだため。ちょっとコンクリだったからあんまり燃え移らなかったよっていうのが湾曲して、彼女が触っているものしか燃えなかったっていうふうになったんですって。ほんまはむちゃくちゃ燃えてるんですね。
岸本:それ以外の部分はぼうぼうなんだ。
早瀬:コンクリ以外全部燃えてます。
岸本:じゃあもう、その時点で内容だいぶ違ってきちゃうけどね。
早瀬:そうですね。ただ3つ目の謎もありますから。
岸本:火力、ここだよ、むしろ重要なのは。それ以外はむしろどうでもいい。
早瀬:そんなことないですよ(笑)。
岸本:(笑)。
早瀬:これはちゃんと情報どおり、幾つかの骨を除いて燃えてるんですって、ほんとに。
岸本:燃え尽きてるんでしょ。
早瀬:大部分の骨は焼き尽くされていると。
岸本:そうだよ。火葬場だってそこまで燃えないぐらいだよ?
早瀬:そうです。火葬場でもおっしゃるとおり、これは火葬場だと1,370℃以上の高温で3時間以上焼かなければ無理だって言われてるんですって。それがこの短時間で燃えきるっていうのはおかしい。
岸本:そこがすごいところなんだよ。
早瀬:ところが、あそこは完全に灰にするために火葬場で3時間じっくり焼いてるだけで、ほんとは870℃から980℃で1時間半焼いただけで灰になるんですって。
岸本:そういうことなんだ。
早瀬:完全に粉々になってるんじゃないですか。火葬場って。
岸本:さらっさらにしてると。
早瀬:さらっさらにするじゃないですか。あれはちゃんとルールがあって、骨とか残さないように、ちゃんと全部灰にするために1,370℃以上の高温で3時間焼いてるんです。
岸本:余剰の分がかなりあると。
早瀬:そうそう。ルールがあるんですよ。だから、普通に870℃から980℃っていう火でも、1時間半焼いただけで遺体は普通に骨と灰になるんですって。
岸本:へえ。
早瀬:だから、なりますよっていう。
岸本:じゃあ普通にことなんだ。
早瀬:そうなんですよ。
岸本:その温度に至ったかどうかは分かんないけど。
早瀬:短時間だって言われてたんですけど。
岸本:すげえ短時間って話だよ、確か。
早瀬:実際は違います。10時間以上燃え続けたんです(笑)。
岸本:いやいや(笑)、もう火葬場より燃えてんじゃん。
早瀬:情報が全然違うんですって。