野球じゃないほうの野球
「YAQUE(ヤキュー)」

  • facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • RSS
  • HOME

  • 意識高め

  • 「プロレスで学んだ”半信半疑”で、世の中を見る」 時事芸人プチ鹿島 インタビュー(3)

「プロレスで学んだ”半信半疑”で、世の中を見る」 時事芸人プチ鹿島 インタビュー(3)

「プロレスで学んだ”半信半疑”で、世の中を見る」 時事芸人プチ鹿島 インタビュー(3)

なぜ新聞の読み比べをするのか?



────ラジオや著書で、”半信半疑”という言葉をよく使われますよね。今度の新刊もそのあたりに触れているんでしょうか。

芸人式新聞の読み方

そうですね。主なテーマは新聞の読み比べ、ここ数年のニュースですね。僕、もともと子供のころからスポーツ新聞やプロレス週刊誌、野球雑誌が大好きだったんです。その流れで、普通の真面目な新聞を読み比べたら面白いんじゃないかって気付いて、それをネタに扱っています。つまり同じニュースでも朝日新聞と読売新聞の視点は違うし、東京新聞と産経新聞の言ってることって正反対だしっていうことで。


──各紙に個性があると。

今はネットで誰でも発信できて、みんな意見を持つ時代だから、例えば、信じているものや好きなものだけを見て、分かりやすく言うと、ほんとに右と左ってなるんですけど、相手を認めないで終わりっていうことになっちゃうわけですよ。
でも、僕はもうちょっと待ってくれ。そこに実際あるものだったら、読み比べてみようよ、と。


──読み比べると違いがあることに気が付くんですね。

はい。一つのお題について、何でもいいんですよ。トランプでも、稀勢の里でもいいですし。やっぱり新聞によって書く人によって、見方って違うじゃないですか。だから、あいつの書いてることは嘘だとか、またこんなこと書きやがってとか、偏ってるとかそういうことじゃなくて、一旦もう全部を見ちゃおうよっていう、そういう読み方を提案したいんですよね。これほんと、プロレスで学んだんですけどね。


──プロレスですか?

そうそう。今もまだあるんですけど、1990年ごろに絶頂だった週刊プロレスっていう雑誌がありまして、すごく僕らプロレスファンを啓蒙してくれたわけです。この試合について、今度週刊プロレスはなんて書くんだろう、と。そこに書いてあったのは、試合の結果よりも試合の見方、感じ方だったんですね。ライバルの週刊ゴングも同じ試合を報じているのに視点が違うんです。

週刊プロレス 2017年 3/22 号 [雑誌]

世の中の見方全部に応用できんじゃないか?



プロレスファンって当時は世間から認められていないマイノリティですから。あんなの何が面白いんだとか、あんなもんインチキだろうって虐げられた中、それでもプロレス面白いんだよっていう。でも、俺はほんとに価値のないものを見てんのかなとか、すごく揺れてたんですね。隠れキリシタン的に。


──それを埋め合わせるように、週刊プロレスを読んだ。

プロレスファンて決して情弱ではないんですよ。好奇心があってむしろ情報は全部おさえてる。じゃあ、噂やスキャンダル、裏の裏の情報も含めて、それを全部読んだ上で、目の前で見たものを信用できるかどうか、感動できるかどうか。
それでいいじゃないかって思ったんですよ。

それこそ半信半疑ですよね。ほんとはどうなんだろうって思いつつ、でもこれすげえなっていうエネルギーとか感動も持ちつつ、真ん中に立って揺れている。半信半疑でいいじゃんっていう。だって、ほんとの真実なんて誰も知らないわけですから、当事者以外には。

 
──確かに、そうですね。

全部信じたら盲信だし、全部を否定したらただのニヒリズムです。そんなの味気ないものないじゃないですか。生きてて面白くないと思うんですよね。カラッカラの砂漠みたいな感じで。だったら、真ん中でドキドキワクワク、たまには困惑したり怒ったり、でも感動したりしながらっていう精神状態のほうが、一番健全だなっていうことに気付いたんですね。


──まさにプロレスの見方で、今の芸風の土台が作られたんですね。

そうなんです。「これって多分プロレスだけじゃなくて、世の中のものの見方全部応用できんじゃないか?」って気付いたんですよ。
そしたら、なんだプロレスも政治も同じじゃないか、と。
「政策」も大事ですけど、ドロドロした人間関係の「政局」も見ておかなければいけないんじゃないかって。そう思ったら、政治のほうも途端に面白くなったんですね。

だから僕、政治ネタが好きっていうと硬派ですねとか社会派ですねって言われるんですけど、そう言われるのが実は一番苦手なんです。野次馬根性でずっと見てるだけなんだから。週刊プロレスと週刊ゴングの読み比べと同じで、じゃあ朝日新聞はどう報じるんだろう、読売新聞はどう報じるの?っていう風に見ればいいんだなと思ってるんです。

 

次回は「声の大きい人、わかりやすく面白い人に気を付けろ」 時事芸人プチ鹿島 インタビュー(4)。2017年3月14日に公開予定です!

【プチ鹿島・新刊が出ました!】

なぜか新聞がどんどん好きになる! 人気時事芸人による痛快&ディープな読み方、味わい方をお届けする本書。結局、新聞にこそ、世の中の仕組みが詰まっているのです!

芸人式新聞の読み方

 

プチ鹿島(ぷち かしま)
芸人
70年生まれ。オフィス北野所属。
TBSラジオ「東京ポッド許可局」、「荒川強啓デイ・キャッチ!」(月・水ニュースプレゼンター)などに出演。2013年8月に発売した著書「教養としてのプロレス」(双葉新書)は6刷後、文庫化。主な連載コラムに「文春オンライン」、「東スポWEB」、「Number Web」等。
twitter: @pkashima
blog: 俺のバカ

聞き手・編集:YAQUE 編集部

今週のイベント情報

1週間以内

2014/12/01

19:00~21:00

審判のポーズ練習会 in 代々木講演

記事タイトル

〒151-0052 渋谷区代々木神園町2-1

MAP

自分でやってみることで、審判の大変さを知るイベントです。自分でやってみることで審判の大変さを知るイベントです。

主催:スポーチュア

1週間以内

2014/12/01

19:00~21:00

審判のポーズ練習会 in 代々木講演

記事タイトル

〒151-0052 渋谷区代々木神園町2-1

MAP

自分でやってみることで、審判の大変さを知るイベントです。

野球じゃないほうの野球「YAQUE(ヤキュー)」の意識高めカテゴリの「プロレスで学んだ”半信半疑”で、世の中を見る」 時事芸人プチ鹿島 インタビュー(3)記事のページです。現在の芸風の根底にある"半信半疑"の姿勢について七回に渡ってお届けします。

ページトップへ戻る

野球データベース 野球データベース

野球データベース

最終更新
07/28

日本野球機構(NPB)

YAQUE(ヤキュー)

記事・コラムカテゴリ一覧 記事・コラムカテゴリ一覧

記事・コラムカテゴリ一覧