第五十三回戦《オカルト契約更改 「ついに解読?ヴォイニッチ手稿」》都市ボーイズの「オ・リーグ」
- 投稿日:2017/09/15 20:00
- 更新日:2017/09/15 20:35
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オカルト・都市伝説をお送りする”都市ボーイズのオカルト・リーグ略して”「オ・リーグ」“!
人気ポッドキャスト番組『都市伝説 オカンとボクと、時々、イルミナティ』のMCを務める都市ボーイズの二人が、オカルト・都市伝説にまつわる話を語ります。
今回は、いったいどんな試合になるのでしょうか。
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(オ・リーグはリスナー読者含めた総作家制です 岸本・はやせ談)
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※当コンテンツは下記テキストでも楽しめます。
都市ボーイズがお送りするオカルト・リーグ、略して『オ・リーグ』!
岸本:はい、どうも。都市ボーイズ岸本です。よろしくお願いします。
早瀬:よろしくお願いいたします。どうも、都市ボーイズの早瀬康広です。よろしくお願いいたします。
岸本:『オ・リーグ』開幕ということで、今回で53回戦目となります。もう月刊スタイルになって何回目かなんで、ちょっともう慣れてきたかなと思うんですけども、この『オ・リーグ』というのは月一更新でやっておりまして、この『オ・リーグ』っていう名前はオカルト・リーグの略でございます。都市伝説、オカルト話、アングラ情報などそういうような話をメインでしていくというような番組でございます。
この番組を担当しておりますのが、この岸本と早瀬という2人でやっている都市ボーイズというユニットでございまして、普段から都市伝説やオカルト話を中心に世に発信しているというようなコンビでございます。
この『オ・リーグ』、岸本、早瀬2人でやっておりまして、最近というか、前回は2人同時に。
早瀬:やりましたね。
岸本:1本の中でやるっていうような感じをやりましたけども、今回はちょっといつもの『オ・リーグ』のやり方に戻る感じで、1人ずつ53回、54回とやろうかなと思っております。
今回53回戦のほうを担当しますのが、岸本でございます。『オ・リーグ』の企画、毎月やってるんですけれども、今回は何の企画をやるかということでございますけれども、いきます。
「オカルト契約更改」!
早瀬:あら! 引き続き。
岸本:これ、前回やったんですよね。新企画として、オカルトネーム、匿名希望が丘ニュータウンさんからいただいた企画でございまして。今までに発表されたオカルトとか都市伝説、みんな知ってるような都市伝説の新情報、続報などを発表し、そのネタに年俸をつけ、幾らアップ、またはダウンしたかと評価するような企画ということでやっているんですけれども、今回やろうと思っているテーマがございまして、皆さんもちょっと聞いたことあるだろうなというようなものなんですけれども。
「ヴォイニッチ手稿」!
岸本:ヴォイニッチ手稿ね。ヴォイニッチ手稿、ヴォイニッチ写本とかも言われているものでございまして、簡単に言うと、未解読、解読できていない奇妙な本ということで、オカルト好きの間では結構ロマンがあるんじゃないかということで話が出ていて、いろんな説が飛び交っているというようなやつなんですけれども、僕、これを結構『都市ミナティ』でがっつり普通に。
早瀬:そうですね。取り上げて。
岸本:1本やったんですけれども、そのときにヴォイニッチ手稿を今後も新しい説が出てきたら説明するかもしれないですみたいなことを言ってたんですけれども、ついにちょっとこのヴォイニッチ手稿解読されたんじゃないかという説が出てきておりまして。これはちょっと取り扱わないといけないのかなと思いまして、今回これでやろうかなと思った次第なんですけれども。もちろん今回初めてヴォイニッチ手稿、名前聞いたよという方もいらっしゃると思いますので。
早瀬:いや、多いと思いますよ、それは。
岸本:では、どんなものなのかというものをすごいざっくり説明させていただきます。
早瀬:お願いします。
岸本:ヴォイニッチ手稿とは、1912年にイタリアの寺院で発見された謎の写本ということでございまして、ヴォイニッチ手稿という名前についてなんですけれども、これはそもそも見つけた人の名前でございまして、ウィルフレッド・ヴォイニッチさんが古書を収集する方なんですけれども、その方が発見したと。で、イタリアでなんじゃ、この本はと。
早瀬:確かに。
岸本:ということで、見つけたっていうことでヴォイニッチ手稿と名前が付いてるんですけれども、大きさは23.5×16.2×5、大体だから30cm位内に全部入るような。
早瀬:図鑑ぐらいか。
岸本:23、そうですね。図鑑ぐらい、ほんと図鑑ぐらいの感じで思って、ちょっと古いm感じの本なので、実はこの紙自体が羊の革でできているということで、約240ページぐらいあるというふうに言われておりまして。
じゃあ何がこのヴォイニッチ手稿、面白いというか不思議だとされていたのかというと、このヴォイニッチ手稿に書いてある内容が、要は今現存しているような言葉で書かれていないと、まず。どこの言葉なのかがよく分からないと。言葉がまず分からない、どういうふうに読めばいいのか分からない。ただ文字列はちゃんとあると。それ、なんか規則っぽいものがあると。なんか暗号の専門家とかによると、読めはしないんだけど、これはなんか文字としては多分成立はしているだろうということで、文字が書いてあると。ただ文字だけではなく、この本には植物とか花を思わせるような絵がすごい書いてあると。だから、絵本っぽいような作りになっているというか、挿絵があって、その上に文字があったりとかっていうような感じで、全てのページ、全てじゃないんだけど、そういう挿絵が入っていると。
これで不思議なのが、その挿絵に書かれている絵なんですね。この絵が植物っぽいんだけど、今現存している植物ではなさそうというか、花でも。何の花だか、植物なのかがよく分からないと。要は、実在しないものではないかと。でも、見方によっては、なんか他の天体図とかにも見えるし、だから植物とも言い切れないというか。かと思うと、水浴びをしている女性の絵があったりとか、これは何を説明したいんだと。人間の精子みたいな絵とかもあったりとかで、これに規則性があるようでないというので、要は専門家たちが大いに悩みまくると。何の本なんだ、これはと。多分見てぴんと来ないから、その法則性がね。だから、植物っぽい図鑑かなと思ってたら女性の裸の絵みたいな、これ分からんぞとなっているんですね。
じゃあ、これ歴史をたどってみれば分かるんじゃないかということで、科学的に紙を、羊の革の紙を年代測定したら、なんと1400年代に作られたということまでが分かっていると。1400年代にこんなに複雑な文字と絵を、配置がすごい規則正しくなっている部分があったりとか、言ったら今だったら印刷とかの技術があるから、正確に文字列を書いたりとか、絵をここに挿絵入れるとかっていうのも簡単なんですけども、当時の技術でここまできれいにできるものなのかみたいなこととかがあって、結局何なんだと、1400年代に作られたはいいが、特に歴史でこれに当たるようなものがないんじゃないかということで、謎とされていると。
さらに、このヴォイニッチ手稿を誰が作ったのか、作者が誰なのかが全く分からないというのも、もうページに目次みたいなものがちょっと見当たらないと。作者欄みたいなあるじゃないですか。
早瀬:あるある。
岸本:サインがちゃんと書いてないということでいろんな説が出てきてて、錬金術師がなんか偉い王様みたいな皇帝に無理やり買わせて、これ錬金術のすごい本ですよみたいな、っていうことで、なんか適当に書いたものなんじゃないかとか。
早瀬:確かに、それだったら文字読めないほうが信憑性逆に高いみたいなね。
岸本:そうそう。正確に書かれてて、っぽい、っぽいっていう。逆に、これで意外と、意外とでも信憑性のある説だって言われてたんですよ、当時。
早瀬:試しようがないじゃないですか、文字分からないと。だから、嘘かほんとか分かんないから裁かれることもないですよね、訴えてもね。
岸本:そうそう。あと、秘密結社の暗号としているような書物ではないかとか。
早瀬:暗号ね。そんなん、もうでも、文字丸々作る秘密結社いたら、もうすごいですけどね。
岸本:だから、その秘密結社に所属する人しか読めないとかっていうことでしょうね。あと、預言書ではないかとかいろんな説があって、結構有力だと言われていたのが、薬学に関するようなもの、植物を使うから薬草として使うんではないかとか、そういう話も出ていたりとか、いろんな言葉の言語をミックスして作ったんではないかとか、とにかくもう分からないのをいいことに、みんないろんな説を出してきて、さらに難解にしているっていうような。
ある意味、だから、オカルト好きを加熱させるには、非常に面白いというものだったんですね。
早瀬:いじりしろがあるからね。
岸本:いじりしろだらけというか、隙きだらけじゃないですか。
で、結果何が分かってたのかっていうと、できた年。
早瀬:年。
岸本:あと、だから何でできているかとか、その辺なんですよ。で、これを解読しようと必死になった人で、暗号の天才と呼ばれた、だから世界大戦とかで活躍したウィリアム・フリードマンという方がいるんですけれども。
早瀬:かっこいい名前。
岸本:もうほんと暗号、軍の暗号とかはこの人が解読していたっていうんですけども、この人も挑戦して、全く分からなかった。で、他にもいろんなスペシャリスト、言語学者とかが挑戦したりとか、イギリスの作家が挑戦したりとかっていうことをどんどんやってくんですけども、最終的にみんな分からないっていうことで、アート本みたいな、意味なんかないみたいだと。もう全部が無意味。ただ、こういうアートっていうふうな。
早瀬:シュール。
岸本:そうそう。すげえひどいまとめで終わってんなみたいなのがあるんですけども、そういう説に落ち着いてたりとかっていうことで、結構置かれてた時期があるというか。
で、その後2000年代になって、この写本を再現、複製したりとか、要はちゃんとした、元々あったページをうまく今の技術でどうにか再現してみようとかっていう試みがあったりとか、この本自体の清書をネットに好評して、要は一般の人でも、専門家以外でも。
早瀬:何か案があれば。
岸本:見て、謎を解けるぞというようなことにしたりとかっていうことで、結構その後解読のためにいろいろ頑張っていたんですね。
早瀬:だから、調べれば簡単に見られますもんね。
岸本:どっかの図書館に寄贈されているんだけど、それを見れると、ネット上で中身まで。
早瀬:そうですね。
岸本:だから国会図書館の、なんかネットのサービスみたいなのと多分ほぼ同じような感じなんですけども。
じゃあ、ついにその今2017年9月ですかね。9月に最新の情報として出てきたっていうのがあるんですよ。それがヴォイニッチ手稿は婦人病の治療法を説明したものだったという説なんですね。
じゃあ、どうやってこの暗号を読み解いたのかと。
早瀬:気になる。
岸本:もう専門家、暗号解読の専門家が1900、最初40年代ぐらいからもう専門家のプロがやっているのにもかかわらず、全く100年以上かな。
早瀬:だって、エジプトとかに描かれている壁画とか、ああいったものの暗号を解き明かしたような学者たちが分かんないって言ったじゃないですか。
岸本:そうそう。
早瀬:今と全然生活感も違うようなところの、そういうワードとかも解いていったような学者らが分かんないって言ったもんを、今解けるのかってね。
岸本:そこなんですよね。まず、なんでだから婦人病のっていう説が今になって出てきたのかっていうと、実はこれイギリスの専門家、文献を見る専門家がいるんですけども、中世の文献を調べてる人がいて、その人がニコラス・ギブスさん、ギブズかな。
早瀬:ギブズ。
岸本:ギブズさんが、実は3年かけて解析を試みたと。
早瀬:そんなかかってないですね。
岸本:いやいや、でも3年は結構でしょ。同じものを。
早瀬:いや、その3年っていっても毎日じゃないですよ。飯食いに家族で旅行行ったりとかね。
岸本:まあまあ確かにね。それは分かんない。
早瀬:何日かは空けてますよ、そりゃ。
岸本:分かんないですよ、でもその飯食ってるときも片手に見ながらやってたかもしれないし。
早瀬:いやいや、スパイダーマン見に行ったりしてますよ、映画。ホームカミング、最近だったらね。
岸本:かもしんないですけど。
早瀬:そんなもん、3年、3年?と思いますよ、やっぱり僕からしたら。
岸本:でも、逆を言うとそうなんですよ。3年でよく解けたなっていうのもあるんですよ。100年以上前からやってるのに。
この人が出した結果というのが、これは暗号じゃねえぞと。
早瀬:あれ? 暗号じゃないんですか。
岸本:そもそも暗号じゃねえっていうところにいって、ラテン語の変わったラテン語があって、その中の略語であるということが判明したんですよ。
早瀬:書いた人のマイルールで書かれてるってことですか、略語っていうことは。
岸本:そう。このギブズ氏いわく、問題は暗号の専門家が歴史家ではなく、中世の手稿のことをまるで知らなかったというのが。だから、もうそもそもできた当時の時代背景をほぼ無視して、そのまんま暗号として取り扱っていたと。
早瀬:そういうことか。